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2段フェンスのメリット
・プライバシーの確保ができる
・騒音や強風の軽減ができる
・安価に設置ができる
プライバシーの確保ができる
2段フェンスの主な目的は「外からの視線を遮る」ことです。
簡易的なデザインのフェンスでも、重厚感のあるおしゃれなフェンスでも、究極的にいえば自宅の「敷地」と「外側」の領域を区切るためのものといっていいでしょう。
特に「目隠しフェンス」や「目隠しスクリーン」と呼ばれる格子間のすき間が少ないものは、外からの視線をシャットアウトできるという点で、プライバシーの確保には最大の効果を発揮します。
とにかく人の視線が気になるという場合には、「目隠しフェンス」をご検討いただくとよいですね。
騒音や強風の軽減ができる
フェンスは敷地を区切るだけではなく、窓付近に設置することで外から聞こえてくる騒音の軽減もできます。
もちろん窓の位置によっては高さが必要ですし、フェンスの種類によっては隙間が多く、音を防ぐことができないものもありま。
なかには「防音フェンス」と呼ばれるような、騒音を防ぐ専用のフェンスもありますので、目的に応じお選びいただくとよいでしょう。
また風が強い地域では、フェンスでお庭を囲うことにより、強風対策をして、快適に過ごされている方もいらっしゃいます。
本格的な騒音対策となると「内窓」などに代表される住宅の内側の防音を推奨されることもあると思いますが、少し気になる程度の騒音でしたらフェンスで防ぐこともご検討ください。
安価に設置ができる
フェンスの価格はピンキリではありますが、安いものだと1万円以内で設置できるタイプもあります。
またブロック塀さえあればブロックの上にフェンスを設置することができるので、「コンクリート擁壁」などのコンクリートを型枠に流し込んで施工する工事に比べて安価に工事ができます。
もちろん木目調のものやアルミ材が多く使われているもの、人工木材などのフェンスは費用がかかってくる、比較的高級志向のフェンスなので、場所に応じて使い分けをするとよいですね。
2段フェンスのデメリット
・設置に条件がある
・強風や台風で破損することもある
・不要になっても撤去しづらい
設置に条件がある
2段フェンスを設置する際の最大のデメリットは設置に条件があることです。
基本的にはブロック塀に建てられるだけの強度がないので、地面に基礎を造り柱を建てるという方法になります。
基礎の大きさや柱の間隔などにも制限がでるので、敷地状況によってはご希望の通りには設置ができない可能性もあります。
また高さにも制限があります。
地面から柱を立ち上げる場合には強度上の制限はありませんが、商品によって高さの制限があります。
現在メーカーから発売されている最高の高さは約3mとなるため、フェンス設置部分と住宅に高低差があったとしても窓に届くような高さになります。
強風や台風で破損することもある
2段フェンス自体に強度はありますし、そう簡単に壊れるということはありませんが、それでも強風や台風で破損することもあります。
よくいただくお問い合わせは「基礎からフェンスが倒れてしまった」というものですね。
特に目隠しフェンスなどのような風が当たる面が多いフェンスだと、本体を支える柱に負担がかかります。
強風であれば、普段からどれくらいの風が吹くのかを把握し、強度に優れたフェンスをお選びいただくと安心です。
台風の場合は、天災のため対策をとることは難しいでしょう。
天災の場合はメーカー保証なども聞かないため、火災保険などの住宅向けの保険を利用されるとよいでしょう。
また基本的に有名アルミメーカーの商品であれば、古いフェンスでも互換性があることが多いため、商品選びに迷う際には有名メーカーのフェンスをお選びいただくと安心です。
不要になっても撤去しづらい
地面に基礎を埋めて設置する場合には、簡単に撤去することが難しくなってしまいます。
撤去自体はできないものではないですが、撤去作業自体は地中の基礎ブロックごと掘り返すか、柱を根元で切って基礎も一緒に地中に埋めてしまうかの2択になります。
どちらの場合でも余計な費用が発生してしまうので、設置する場合には事前に本当に必要か、ご家庭で相談の上決めましょう。
2段フェンス選びのポイント
フェンス選びのポイント
・価格で選ぶ
・デザインで選ぶ
・耐風圧性能で選ぶ
・高さで選ぶ
価格で選ぶ
2段フェンスの価格は千差万別です。
安いもので数千円~、高いものだと数万~数十万円と大きく変わってきます。
また設置する距離や高さ、施工方法によっても大きく変わるので単純比較は難しいものとなります。
基本的には同じようなデザインのフェンスで比較したうえで、価格で選ぶという流れになるでしょう。
とはいえデザインも大事ですが、価格も大事です。
少しでも安く購入できるようにするには、無駄な部品を買わないということが一番です。
エクステリアのプロに依頼すれば、正確な部品の計算ができるので安心です。
デザインで選ぶ
2段フェンスのデザインは通常のフェンスを上下に組み合わせるため、基本的なフェンスのデザインバリエーションと大きく変わりません。
無機質なアルミ色だけでなく、木調アルミフェンスやルーバーフェンス、すりガラス調のポリカフェンスなどがございます。
取り付け場所や外構・リビングからの視線、庭の広さや風当りなども考えながら、お気に入りのフェンスをお選びください。
なお、全体的に目線を隠したい場合やプライベート空間を作りだしたいときには2段フェンスの上下同じデザインがお勧めです。
上下同じデザインにすることで統一感を生み出し、スタイリッシュな雰囲気を演出できます。高さがある分、風の抵抗を受けやすいので、風通りのいい場所や風当たりの強い場所に設置する場合には注意が必要です。
風の逃げ道を確保できるルーバーデザインや隙間のあるデザインにしたり、高さを下げ、風を受ける面積を小さくしたりと方法はさまざまです。
他にも上だけ設置の仕様や、上下異なったデザインの仕様等、様々な組み合わせがございます。
耐風圧性能で選ぶ
フェンスの強度とは何を示すか?
それは風に強いかどうか?です。
屋外で常時使用するため、風に強いかどうかは非常に気になるところです。
フェンスの耐風圧強度は基本的に38m/毎秒相当となっており、強風用フェンスでも耐風圧強度42m/毎秒相当となっています。
基本的にフェンスの本体が飛んでいくような強風となると、大型の台風ぐらいですが、それでも障害物がない吹きさらしになるような場所では注意が必要です。
もちろんフェンスだけではなく、フェンスの柱を固定するブロック塀や独立基礎の強度なども需要になってきます。
商品と工事の両方をあわせて初めて耐風圧性能が確保できるため、事前にどれくらいの風が吹くのか?はチェックしておくとよいでしょう。
高さで選ぶ
フェンスの高さは、フェンスを設置する上でそれだけで目的となるようなものです。
せっかく気に入ったデザインのフェンスがあっても、欲しい高さの規格がなければ別のデザインを探さないといけません。
必要な高さは場所によって様々ですが、一般的なフェンスの高さで足りない場合にはフェンスを2段、3段と重ねて高さを出す方法があります。
どれくらいの高さが必要なのかを事前に計測して、必要な高さの規格があるフェンスを選びましょう。
メーカーによっては同じようなデザインでも高さの規格が異なるものもあるので、商品についてはメーカーを横断的にチェックし、好みのフェンスを見つけてみてください。
2段フェンスのサイズについて
・2段フェンスの高さについて
・2段フェンスの長さについて
2段フェンスの高さについて
一般的な2段フェンスの高さは1,200mm、1,400mm、1,600mm、1,800mm、2,000mm
一般的な2段フェンスの高さは1,200mm、1,400mm、1,600mm、1,800mm、2,000mmとなっています。
これは地面から基礎を設置するアルミ製のフェンスに限った場合の話なので、フェンスの仕様等によって様々です。
高さ2,000mmを超えるフェンスを設置するには
一般的な2段フェンスの高さは2,400mmが最高です。
ただし、それ以上に高さが必要な場所がある場合には3段フェンスをお選び下さい。
最大高さ2845mmまでの対応が可能です。
フェンスの長さ(幅)について
一般的な2段フェンスの長さ(幅)はパネル1枚分で2,000mmです。
このパネルを何枚も連結することで、現地で長さを調整していきます。
もちろんパネル自体の幅も調整可能です。
方法としては「切り詰め」と呼ばれ、パネルをカットすることで現地にあった納まりを実現します。
2段フェンスの種類について
2段支柱の種類について
2段フェンス用支柱は、ブロック積の上に建てられるタイプ(ブロック建て用)と地面に柱を埋め込んで建てられるタイプ(自立建て用)の2種類があります。
両者の違いは、柱の太さです。下図をご覧ください。
今ついているフェンスを解体して新しく2段フェンスに交換する場合にはブロック建て用をお奨めします。
※フェンス本体の最大高さは100cmが一般的ですので、それ以上高くしたい場合に2段支柱をお選びください。
自立建て支柱の特長について
2段支柱、3段支柱という名前の通り、フェンス本体を上下に並べて設置します。
そうなると上下のフェンスにすき間ができたりしないか心配になりますが、YKKAPの多段支柱は上下のフェンスにすき間ができません。
また、上下のフェンスの組み合わせは自由ですので、上下共に目隠しフェンスにしてもいいですし、図のように上は目隠し・下は縦格子という組み合わせもOKです。
もう一つの大きな特長は、上図のように控え柱がないことです。
上図は2段支柱を中から(敷地内から)見た状況ですが、どんなに高くなっても控え柱がないので敷地が広く使えますし、見た目にもスッキリしています。
ブロック建て用支柱についての特長について
まず一つ目は柱の本数です。自立建ての2段フェンスは約2mスパンで柱を立てますが、ブロック建て用は1mスパンで柱を立てる必要があります。
単純計算2倍ですので、それだけ材料費が高くなります。
次に柱の埋め込み深さです。
1段施工のフェンス(一般的なフェンス)は、埋め込み深さが160mm前後のものが多いです。
これはブロックの高さ(約200mm)に起因しています。
ブロック1段に納まる長さにすることで、施工性が高くなるのですが、ブロック建て2段支柱は、深さが265mm必要となります。
そのため、ブロック積の段階からこのフェンスを立てることを計算しておかないと、実際に施工をする際に余計な工事代と手間をかける可能性がございます。
3つ目に控え柱の存在です。
これは簡単にいうと斜めのつっかえ棒です。
T170とT190の高さの場合、1本おきにこの柱を立てる必要があります。
斜めになっている分通行の邪魔になりますので、例えば勝手口前などスペースがあまりない場所にはあまり向きません。
図面上は30cm以上歩くスペースに干渉してくることもあります。
商品カラーについて
カラーはアルミ色のみと木調の複合色が主流となっております。
アルミフェンスのカラー展開は、一般的には多様な色や仕上げが提供されています。
以下に一般的なアルミフェンスのカラーバリエーションの例を挙げますが、メーカーや地域によって異なる場合もあります。
ブラック:ブラックは人気のあるアルミフェンスのカラーです。洗練された外観を提供し、周囲の景観との調和を図ることができます。
ホワイト:ホワイトも一般的なアルミフェンスのカラーです。明るく清潔感のある外観を作り出し、庭や建物との調和を図ることができます。
グレー:グレーは、シックで現代的な外観を提供するために選ばれることがあります。他の建築要素との調和が取れます。
ブロンズ:ブロンズは温かみのある色合いで、より伝統的な外観を求める場合に人気があります。建物や環境に暖かみを加えることができます。
木目調フェンスは、アルミニウムやビニールなどの素材を使用して作られたフェンスでありながら、木の質感や風合いを再現しています。
木目調フェンスは、外観上の魅力や自然な雰囲気を提供するために人気がありますが、実際には木材よりも耐久性やメンテナンスの容易さなどの利点を持っています。
裏表の設置はお選びいただけますが、一般的には木調の化粧は表面のみのため裏面のご自宅側はアルミ色での設置となります。
ご購入後に両面が木目調と勘違いされるお客様もいらっしゃるので注意が必要です。
目的や設置場所が決まれば、かなりデザインも絞れてくるでしょう。
その中からさらにおうちに合う色やディテールを考えてみましょう。
有名な決め方は、フェンスの色を建物の窓のサッシに合わせる方法です。 建物を含めたトータルコーディネートが出来ます。
またYKKAPなど玄関ドアも手掛けているアルミメーカーの場合、木目調の玄関ドアとフェンスの色を合わせることが出来ます。
どちらにしてもおうちのイメージを損なわないデザインや色を選ぶことをお勧めします。
2段フェンスの基礎について
フェンスと取り付ける予定の場所がかなり水平な場合は、地面に穴を開けてそのまま柱を固定します。
しかし、設置の距離が長い場合や敷地が水平でない場合は“独立基礎ブロック”というものを使用します。
ホームセンターなどでもたまに見かけると思います。 大きさはフェンスの高さによって変更します。
これを地面に埋めて、モルタルなどで固定します。最後にブロックの穴に柱を固定して完成です。
すでにメッシュフェンスがついている場所を目隠ししたい場合は?
当店によくあるお問い合わせの一つに、「すでにハウスメーカーが外柵フェンスを設置してくれているのですが、ご近所から丸見えなので、目隠しフェンスに変更したい。」というものがあります。
この場合はどちらの支柱が適しているのでしょうか。
「ブロックがすでにあるのだから、ブロック建て用2段支柱がいいのでは?」と思う方も多いかと思いますが、実はほとんどのお家で自立建て用を採用しています。
その理由は、既設のブロックを利用することが難しいためです。原因は柱の太さにあります。
まず通常のフェンスと2段フェンスでは、柱の太さが違います。
また、ブロックを直線に設置しようとすると、フェンス本体がまっすぐつながっていないといけません。
既設のフェンスは、小さい柱の太さに合わせた取り付けしているため、2段支柱が入らないのです。
ではどのように施工をするのか。
それはブロックの内側に柱を立てる形で、自立建て用の柱を立てるという方法です。
よく見ると、下段のメッシュフェンスはもともとのブロックについているものである事がわかるでしょうか。
このように下段にはフェンス本体を取り付けない形をとる事も可能です。
メーカーによって商品の仕様は異なる
ここまでYKKAPの2段支柱について紹介しました。
ですが、実際にはメーカーによって商品仕様は異なってしまうので、YKKAPと並ぶ大手メーカーであるLIXILについてもご紹介しましょう。
LIXILの部材の構成要素は上記のようになります。
特に忘れがちなのがBのブラケットとCの継手です。
特にブラケットはフェンスの種類と上下フェンスの組みあわせ方法、さらに取り付け方法によって部材の種類と数量が変わってきます。(下図参照)
無駄がないといえばそうかもしれませんが、非常にわかりにくく、部材を頼み忘れると工事がストップしてしまい、逆に予算がかかってしまうこともあります。
継手については、フェンスとフェンスを直線でつなぐものとなります。
YKKAPはフェンス本体にこの継手が付属されているので、追加で注文する必要はないのですが、
LIXILや三協アルミでは柱に付属しているため、多段柱の場合には別途購入をする必要があります。
こちらも買い忘れが多い部材となりますので、ご注意ください。
ざっとご説明しましたが、YKKAPにしてもLIXILにしても、部品のピックアップから工事まで素人がDIYでやろうとすると意外と難しいものです。
少しでも不安な場合には、「部品のピックアップ」または「フェンスの設置工事」までプロにお任せいただくことをおすすめします。
2段フェンスを買って後悔しないために
・デザインで後悔しないために
・サイズで後悔しないために
・生活で後悔しないために
デザインで後悔しないために
フェンス選びで最も気を付けるべき点と言っても過言ではありません。
特に目隠しフェンスを設置したものの、思ったより目隠しにならなかったり、たて格子と横格子で迷った結果、イメージと違ってしまったり、格子の太さが少し違っていたりする場合があります。
事前にどんなイメージになるか、プロに念のため確認をするとよいでしょう。
また実物を見てみることも非常に大切です。
近くにショールームなどあればできる限りすき間や格子の太さなどをチェックして、後悔しないフェンス選びをしてみてください。
サイズで後悔しないために
デザインとあわせて後悔しがちな要素としてはサイズが上げられます。
特に高さについては、思ったより低かったといったことが起きがちです。
幅については、あとから追加すること自体はできますが、高さについては変更がききません。
もし変更するとなると柱をブロックや地面から抜き取らないといけないため、非常に大変な作業となります。
事前に設置した場合の高さがどれくらいになるかメジャーなどで測っておき、確認しておきましょう。
生活で後悔しないために
見落としがちなのがこの後悔です。
フェンスを設置したら狭くなって人が通れなくなってしまったり、圧迫感を感じてしまったりするなど日々の生活で「あっ」と思うタイミングで出てきてしまいます。
こうした後悔は、事前確認をしても全てをなくすことはできません。
それでもできる限り失敗したくない!という場合には、エクステリアのプロに意見を求めてみるとよいでしょう。
これまで「使いにくい」からリフォームしたという事例も経験しているため、どういった設置になると困ってしまうのか?という点をわかりやすく説明してくれます。
2段フェンスのメーカーについて
2段フェンスの工事について
2段フェンスの工事期間について
2段フェンスの工事期間は長さによって変動します。
フェンスのパネルが数枚程度の工事であれば、1日~2日程度で施工ができることがほとんどです。
フェンスの長さが10mを越えてくると工事期間の日数は増えていきます。
フェンスは長さと工事方法によって工事期間が変動するため、工事期間が気になった方はプロや専門家にお問合せを頂くことをおすすめします。
2段フェンスの工事に必要な人数について
2段フェンスの工事に必要な人数は1人~2人程度です。
長さによって補助などが入る場合もございますが、基本的には少人数で行うことがほとんどです
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