積雪に強いカーポートの形とは
カーポートにも種類がある
カーポートと一言で言っても、その種類はさまざまです。形状は、片側タイプ・両側タイプの二種類で、屋根に使用される素材で種類を分類していきます。
よく使用される屋根材としては、ポリカーボネート・スチール・アルミの三種類。
ポリカーボネートは、半透明でプラスチックのような材質を持ち、片側タイプに使用されることが多いです。
スチールは、鉄製のため非常に丈夫で頑丈なため、両側タイプによく使用されます。
アルミも丈夫で、スチールよりも錆びにくい特徴があり、風にも強く遮熱性にも優れています。
では、積雪地域ではどのようなカーポートが良いのでしょうか。
耐積雪荷重性能を知っておくこと
雪は新雪から、こしまり雪、しまり雪、ざらめ雪へと時間の経過とともに状態が変化していきます。カーポートの屋根に積もった雪は、どんどん密度が高くなっていき、重量が2,3割増えていくのです。
1立方メートルあたりの屋根の雪の重さは、約300キロと言われています。
積もり固まった雪は、重みによって建物の倒壊・屋根から斜面へ滑落という思わぬ事故を引き起こしてしまいます。
こまめに雪かきや雪下ろしを行うのも大事ですが、一晩で数十センチ降り積もる地域では、こまめに雪かきしていてもきりがありません。
そこで知っておくべきは、耐積雪荷重性能。カーポートの場合、積雪が20センチを超える前に雪下ろしをすることが基準となっています。
地域により差がありますが、北海道や日本海側の豪雪地帯では、50センチ以上の積雪に備えたカーポート選びが最重要です。
地域によって変わるカーポートの選び方
・積雪200センチ対応
200センチの雪に対応できるものとなると、セッパン屋根タイプ以外のものはありません。一般地域在住の方には不要ですが、豪雪地帯在住の方が選ぶべきは、このタイプです。
デザインなど選べないの?と残念に思わないでください。
1台~4台用まで、幅広いラインナップがあるので、敷地や車の台数によって選んでみてくださいね。
また、かなり大きな梁を使用するため、工事はユニック車などで大々的に行う必要があります。
・積雪100センチ対応
ポリカーボネートの屋根のものはほとんど見当たりませんが、それでも各メーカーからポリカーボネストの屋根のものが出てきています。TOEXソルディポートは、積雪150センチまで対応しています。
・積雪30~50センチ対応
積雪50センチ対応であれば、一般的なポリカーボネート屋根やデザイン豊富な商品が数多く出ています。屋根がセッパンというスチール製の波形のもので、ポリカーボネート屋根と比較すると積雪強度が強く、強風にも強いです。
最近異常気象の多い日本。都心での積雪も珍しくはありません。
豪雪地帯はもちろんのこと、それ以外の地域でも、突然の大雪や暴風雨に対する備えをしておくと安心ですね。