カーポートの耐雪強度の基準や対策について分かりやすく解説
豪雪地帯に住んでいる方であれば、カーポートの耐雪強度は気になるところです。
カーポートは大事な車を守るために必要な設備ですが、カーポートが雪の重みに耐えられずに壊れてしまえば、愛車にも大きな被害が及ぶかもしれません。
そのため、冬の時期の積雪に耐えられるかどうか、前もって確認しておく必要があります。今回は、カーポートの耐雪強度の基準と対策について解説いたします。
カーポートの耐雪強度の基準
カーポートの耐雪強度には、きちんとした基準があります。カーポートの耐雪強度の基準
・積雪強度の数値の記載がなければ一般地域用のカーポート
カーポートの商品一つひとつには、積雪強度という数値が設定されているのです。
もし商品を見て数値が書かれていなければ、それは一般地域用のカーポートであり、水分の少ない新雪で20cmまで積雪に耐えられます。
・積雪用のカーポートには積雪強度の数値が記載されている
もし積雪用のカーポートであれば、強度によって数値が記載されているはずです。
たとえば「900タイプ」や「1500タイプ」、「3000タイプ」、「4500タイプ」、「6000タイプ」といった具合です。
この数値の単位は「N/㎡」です。
タイプにより、下記の積雪量まで耐えられることを意味します。
*900タイプはおよそ30cmの積雪
*1500タイプは50cmの積雪
*3000タイプは100cmの積雪
*4500タイプは150cmの積雪
*6000タイプは200cmの積雪
関東地方であれば600や900、1500のいずれか、東北や北陸、北海道では3000や4500、6000のカーポートが人気です。
カーポートの耐雪ポイント
カーポートの耐雪ポイント
カーポートの耐雪強度を確認して購入しても、想定以上の雪が降るということはあり得ます。
とくに、近年増加する異常気象の影響で思わぬ大雪に見舞われる地域は少なくありません。
そのため、カーポートの積雪強度もやや余裕を持ったものを選ぶと安心です。
国内では、北陸地方や中国地方の北部でも20cmから100cmの積雪が見られるところもあるので、地域によって積雪の傾向をしっかり把握しておくことが求められます。
もし、すでにカーポートを設置してしまっており、さらなる積雪強度が欲しいという場合には、補助柱を付けるというオプションも検討できます。
とくに、カーポートの片側にしか柱がないときに有効です。着脱式の補助柱もあるので、必要ないときは外しておくこととも可能です。
カーポートの耐雪基準を満たす部材の選び方
カーポートの耐雪基準を満たす部材の選び方
カーポートの部材には柱や梁などがありますが、一般的なカーポートで用いられているのはポリカーボネートです。
プラスチックのなかでも耐衝撃性に優れており、多少の積雪にも耐えられます。
しかしもし多くの積雪がある地域に住んでいる方であれば、ガルバリウム鋼板などのスチール折板が部材に使われているカーポートを選ぶとよいでしょう。
豪雪地帯こそカーポートの設置を
豪雪地帯こそカーポートの設置を
カーポートは、愛車をしっかり守るために設置します。
日光や風雨から守るのはもちろんですが、積雪からもしっかり守りましょう。
積雪の多い地域に住んでいる方は積雪強度の高いカーポートを設置して、より快適な生活を実現しましょう。