2大カーポート「フラット屋根」と「アール屋根」の特徴と選び方を徹底解説
カーポートにはさまざまな種類がありますが、選ぶ際に大切になるのはあなたの都合に合ったカーポートを選ぶことです。
そのときの決め手になるのがカーポートの屋根のデザインです。
屋根のデザインは大別して「フラット屋根」と「アール屋根」の2種類。そこでまず、この屋根選びのポイントから紹介していきます。
フラット屋根なら個性的なデザインの住宅にフィット
フラット屋根は、最近増加中の個性的なデザイン住宅の外観にもフィットします。太陽光パネル普及の影響もあり、住宅屋根の主流は切妻や片流れが流行ですが、こうした家のデザインには、直線的でシンプルなフラット屋根は調和しやすい傾向があります。
また屋根の形状がフラットなため、屋根下の空間をアール屋根より広く取ることができます。
特に屋根の高さを抑えなければならない場合、天井高を最大限に確保できる点もフラット屋根のメリットです。
・フラット屋根なら狭小住宅にも対応できる
昨今増えている狭小住宅。土地が狭いため、カーポートを設置しようにも、私有地からはみ出てしまうこともあります。この時、フラット屋根であれば、はみ出してしまった一部分を切り取って、土地のサイズにあわせることができます。
また、斜めに切り出すといった特殊加工に対応できるのもフラット屋根の特徴です。
アール屋根の特徴は多様なデザインにも対応できて安価という点
丸みを帯びた形状から見た目的にやわらかい印象を与えるのがアール屋根の特徴です。多様な家のデザインにフィットしやすいため、全国的にもアール屋根は多くの家に設置されています。
また、フラット屋根よりも商品が多く量産されているため価格も安く収まり、比較的設置しやすいという特徴もあります。
・アール屋根なら豪雪地帯でも雪の重さに耐えられる
アール屋根の魅力は、耐荷重という点にもあります。とりわけ積雪地帯では、雪の重量を分散させるアール形状が効果的です。
一般的に言えば、素材・厚み・サイズが同じなら、フラット屋根よりアール屋根の方が重さが分散されるため、強度は高いといえます。
カーポート選びの3つのポイント
カーポート選び方の入り口として、フラット屋根とアール屋根の特徴を紹介しました。しかし材質や構造の組み合せによって、ふたつ屋根に性能面での差はほとんどないほど、どちらも優れた屋根であることは間違いありません。
では屋根の次は、どのような視点でカーポートを選べば良いのでしょうか。
そのポイントを3つにまとめて紹介します。
・ポイント1. 未来のカーライフを想定してサイズを選ぶ
クルマの台数とクルマのサイズ、左右どちらから乗り降りするか、ヒンジドアかスライドドアかというドアの開き方などは、カーポートのサイズを検討する際の基本条件です。それに加えて未来のカーライフを想定しておくことも重要なことです。
例えばクルマをセダンからワンボックスに買い替えただけで、必要となるカーポートサイズは異なってきます。
その他にも家族の自転車やオートバイを置く可能性など、未来のライフスタイルも予想しておけば万全です。
・ポイント2. クルマの出し入れを優先して柱のタイプを選ぶ
カーポートは設置場所によって、クルマの出し入れが大きく左右されます。例えば道路と直角に出し入れするのか、縦列駐車のように平行に駐車するのかによって、柱を両側タイプにするか、片側タイプもしくは後方タイプにするかという方向性を、ある程度絞り込むことができます。
その際、最も優先すべきことは、可能な限りクルマの出し入れに優しい柱タイプを選ぶことです。
・ポイント3. 四季の変化を考慮して性能を選ぶ
台風のような強風が多い地域と、冬の豪雪に見舞われる地域とでは、カーポートに求められる性能も異なってきます。そのほかにも、夏の太陽からの紫外線や熱、秋冬の低温時の結露など、四季の環境を考慮して選ぶ必要があります。
あなたの家にはあなたの家のカーポートを
ひと口にカーポートといっても、様々な条件によってその仕様は異なります。まずは自宅のデザインに合う屋根がフラット屋根かアール屋根かというイメージから考えてみてはいかがでしょうか。
イメージが決まらない、イメージはできたが自分の家に合っているのか不安など、機能や性能面で分からないことなどは当社にぜひご相談ください。