人工木デッキって本当にメンテナンスフリーなの?
最近では天然木のウッドデッキに比べて、人工木のウッドデッキが業界内ではシェアを伸ばし続けています。
やはり「メンテナンス」という点で維持管理をし続けることが困難な天然木に対して、簡単なお手入れで長持ちする人工木のウッドデッキの方が人気が出てきているということでしょうか。
一昔前は人工木のウッドデッキも目が飛び出るほどのお値段でしたが、現在では天然木も人工木も価格に大きな違いはありません。
もしかしたら人工木の方が安く上がるといったことも多々あります。
そのため天然木のウッドデッキが腐ってきたから人工木のウッドデッキに建替えたいという方からのご依頼も数多く頂いております。
しかしながら勘違いが多いのが人工木の「メンテナンスフリー」という言葉。
確かにそのままの意味であれば「メンテナンスなんていらないよ!」ってことなんですが、これは腐ったりすることがなくシロアリなども寄り付かないため、薬剤等の塗布が必要ないという意味に近いと思います。
というのもやはり外で使用するものですので劣化などは避けられない部分もあるということです。
例えば「カビ」について。
人工木デッキでも実はカビの発生は避けられません。
防カビ効果がある材質ではないので天然木と変わりません。
「汚れ」に関しても防汚コートなどがされているわけでもありませんので、ジュースなどをこぼしてしまえば当然シミなどにもなります。
特に油汚れに関してはしみこんでしまい変色するおそれもあるのですぐに拭き取ることが必要です。
またキズがつかないというわけでもありません。
重いものや鋭利なものを落としたりするとやはり削れたりへこんだりします。
そういうわけで、人工木が「メンテナンスフリー」とうたっていてもあくまで「薬剤等の塗布やシロアリ対策などこれまでの天然木のウッドデッキなどでは手間とされていたことはやらなくてよい」ということであって、
物を長持ちさせたりきれいに保ったりするための「メンテナンス」はどんなものでもやらないといけないということですね。
もちろんメンテナンスの方法などは各メーカーから小冊子がついてきますのでそこまで難しく考える必要はありません。
別記事でもご説明させて頂いてますので是非ともご一読下さい。
ウッドデッキは決して安いものではありません。
しっかりメンテナンスをして長く使ってあげてください。