DIY好き必見!プロが教える人工木デッキの組立説明書!
今回は、人工木ウッドデッキの組立について解説していきます。
ウッドデッキを取り付けたいけど、どんな施工をするのか分からない。
ホームセンターなどで材木を買ってくるにもどんなものを買ってこればいいのか分からない。
どんな道具が必要なのか。どれくらい時間が掛かるのか。
そもそも素人でも取り付けはできるのか。
などなど専門的なことは横に置いておいて、なるべく分かりやすく説明していきます。
材料は何が必要?
材料は何が必要?
まずは、必要な材料・部材についてお話ししていきましょう。
ウッドデッキを作るわけですから、真っ先に思い付くのが木材ですよね。
木材が売っているのは手っ取り早いのはホームセンター、ネットで購入するのもいいでしょう。
しかしここで根底から覆すようなことを申しますと、ウッドデッキを設置するならできれば樹脂木・人工木のものを第一にお考えください。
理由は簡単です。
まず第一に、設置後のメンテナンスが不要だということ。せっかく一生懸命作ったウッドデッキが2~3年で傷んでいくのを見るのは嫌ですよね。しかも毎年のように防腐剤などを塗布していかないといけません。天然木でもウリン・セランガンバツ・イタウバなどのハードウッドという耐久性のあるものもあるのですが、ハードウッドというくらいとて硬い素材なので、一般の方が施工するのはかなり難しいと思います。
でも、ホームセンターなどの流通店ではあまり樹脂木・人工木を見かけることは少ないと思います。では、どこで購入すればいいのかですが一番簡単なのがネット購入です。デッキ材や束柱など必要なものを自分で拾い出して購入するのもいいですが、何が必要かなんてあまり分かりませんよね?その場合は各メーカーが出しているセット品をそのままご購入していただくのがいいでしょう。
人工木デッキの構成
人工木デッキの構成
組み立て方法を見る前に、まずはウッドデッキがどんな構造なのかをご覧いただきます
上図は、YKKAPリウッドデッキ200の全体構成図です。奥側が建物だと思ってください。
図の中のデッキ材・側面幕板(まくいた)・正面幕板が樹脂木で、束柱(つかばしら)・根がらみ・筋交(すじかい)はアルミ製です。
これはリウッドデッキ200だけではなく、LIXIL樹ら楽(きらら)ステージ、三協アルミひとと木2などもほぼ同じ構成です。
必要な道具
必要な道具
では、樹脂木デッキを施工する際に必要な道具をまとめましたので、下記をご覧ください。
・プラスドライバー
・電動ドライバー
・電動ドリル(ドリル径2.7mm 3.0mmロング 3.5mm 4.5mm 5.0mm 6.0mm 10.0mm)
・電動コンクリートドリル
・コンクリートドリル
・電動ノコギリ(部材カットが必要な場合)
・くい切り、金ノコ(幕板コーナー面取り用)
・丸ヤスリ
・木づち
・水準器
・スパナ(M6用10mm)
・スペーサ(目地調整用)
・チップソー
この中でも電動のこぎりは、樹脂木を切るものとアルミを切るものは別々に用意してください。樹脂木を切るものはできれば歯の数が少ないチップソーを使ってください。歯の数が多いと樹脂木の切り屑が引っかかって切れにくくなります。アルミをカットするにはアルミ専用のノコギリを使ってください。。
同梱部材
同梱部材
サイズや形状によって違いはありますが、一つのセット品にこれだけの部材が同梱されてきます。
細かい部材が多いですが、組立説明書を見ればどこに何を使うのかは分かるはずです。
たまにお客様からネジが足らないとかデッキ材が足りないとかいうお問い合わせをいただきますが、当店施工スタッフが工事して部材の不足というのはほとんどありません。ではなぜお客様が施工をすると部材の不足が発生するのか。答えは簡単です。ただ失くしてしまっているからです。
施工スタッフは組み立てる順番もある程度分かっていますし、どこにどの部材を置けば効率がいいのかを考えて施工していきます。特にネジ類に関しては小さいものが多いので必ず一ヶ所にまとめて置いておくことをお奨めします。
施工の順番
施工の順番
そこで、施工の順番を簡単ですが見ていきましょう。
まずは一番大事な基礎の施工です。
基礎をどの場所に置くのかは各機種によって決まっていますので、詳細図を参考にして基礎石を設置していきます。基礎石がしっかり水平になっていないとその後の柱が垂直に立ちません。しかも同じ高さでないとデッキ材も真っ直ぐ張れませんので、細心の注意が必要です。
新築のお宅の場合、お庭に砂を入れたばかりなので今後2年くらいかけて砂が締まっていきます。すると基礎ごと地盤沈下のようになってしまいますので、それを考えて基礎の下に砕石などを入れて固めたり、土間コンクリート打ちをすることをお奨めします。
基礎をしっかり作ったら、束柱を垂直に立てて大引(おおびき)という土台を組み立てていきます。
幕板を取り付けたらいよいよデッキ材の取り付けです。リウッドデッキ200の場合、デッキ材自体にはネジを打ち込みません。
デッキ材とデッキ材の間に専用の押さえ金具を取り付けてそこにデッキ材をはめ込んでいくことを繰り返していきます。この時、必ず一番端からスタートしてください。真ん中からは取り付けできないのでお気をつけください。
最後に幕板の木栓を取り付けて終了です。
順番だけを追っていくと簡単な気がするのですが、一つ一つの工程においてかなりの数の計測や加工・穴あけなどが必要になってきます。慣れた方なら問題ないかも知れませんが、決して安い買い物ではないウッドデッキを購入されるのであれば、施工もプロの業者にお任せされた方が安心かと思います。
少なくとも、当店の施工は安心してご利用いただけますし、その証として施工に関しては10年の保証も付けていますので、ぜひご利用ください。