ウッドデッキ屋根の種類・費用と屋根を付けるメリット・デメリット
ウッドデッキの設置をご希望されるお客様からよくお問い合わせをいただくこの質問。
ウッドデッキ専門店としては屋根の便利さなどは重々承知しているため、「あった方がいいですよ!」と簡単に答えがちですが、 生活シーンやメリット・デメリットなどをしっかり検討してからご注文いただくのが一番です。
エクステリア商品の特徴として「簡単に取り外しができない大型商品が多い」ことから、一度取り付けてしまうと後悔先に立たずなんてこともありえます。
とはいえ、やはり便利だからこそオススメをしていますし、何より、どうせ設置するならウッドデッキと同時に施工をご依頼いただいた方がいろいろとお得なので、 そのあたりをこれからしっかりとご説明させていただきます。
また「屋根」とひとことでいってもバリエーションが多いため、その点もご紹介していこうと思います。
ウッドデッキに屋根をつけるメリット
ウッドデッキに屋根をつけるメリット
ウッドデッキに屋根を取り付けるメリットとしては以下のようなものが考えられます。
主に実用的な部分でのメリットが多くなりますね。
洗濯物を干すスペースとして利用しやすくなる
ウッドデッキの活躍するシーンとして多いのが、洗濯物を干す場所として使用することです。
ただ心配なのはやはり雨。
雨の予報があるときには外に干さなければいいと思ってしまいますが、外出中の急な雨などの場合はどうにもなりません。
洗濯物が濡れてしまって、今日の分と合わせて洗い直しになってしまうと頭を抱えてしまいますよね。
結局ウッドデッキを設置したものの、「雨が心配で洗濯物を干すスペースとしては使えない」というお話もよく聞きます。
そんなときに屋根があるとどうでしょう?
雨の日でも外に洗濯物が干せるため、部屋干し特有のにおいがつくことはありません。
また急な雨が降っても、急いで自宅に帰るなんてことをしなくてもよくなります。
ウッドデッキを劣化から守れる
天然木でも人工木でも屋外に設置するため、ウッドデッキは耐久性が高いものが多い商品です。
とはいえ経年劣化という点は避けることができない問題です。日差しや風雨にさらされた状態が続くと劣化を速めてしまいます。
ですが、屋根があることで日差しがやわらいだり、風雨を防いだりすることができため、ウッドデッキを守ることができます。
10年、20年という長いスパンで見た際には大きなメリットとなるでしょう。
プライバシーを守ることができる
ウッドデッキだけでもフェンスやパーティションといったオプションを利用することで、道路や隣家からの視線を防ぐことができます。 ですが、オプションのフェンスはどのメーカーの商品でもコストが高騰しやすく、また設置できる高さにも限界があります。 その点屋根があれば、隣家の2階からの視線などを防ぐことができますし、テラス屋根などを設置する場合にはオプションの目隠しパネルなどを使うことによってコストも抑えることができ、 さらに設置位置の高さの関係から目線を遮ることができるため、プライベート空間として使用しやすくなります。
室温やウッドデッキの床面温度の上昇を抑えることができる
夏場の日差しが部屋に直接はいるのを屋根が防いでくれるため、室内の温度上昇を抑えてくれる効果が期待できます。 またウッドデッキの床面も夏場は素足で乗れないほどの温度になります。お子様のプールなどをするときなどに、足の裏をやけどしないよう気を付けなければいけません。 でも暑いときだからこそのプールなのにウッドデッキが熱くて使えないなんて本末転倒です。
紫外線のカットもできるのでウッドデッキの床の温度上昇を抑えてくれます。 特にウッドデッキは夏には素足で乗れないような暑さとなってしまうこともあるため、屋根があることによるメリットは大きいものとなります。
おしゃれな空間を演出できる
実用的な面以外の観点からお話しいたしますと、ウッドデッキに屋根をつけることによりカフェテラスのようなおしゃれな空間を演出できます。 特にオーニングとの組み合わせはよりデザイン性が高くなり、見た目重視の方にもおすすめです。
ウッドデッキに屋根をつけることで、より快適な空間に仕上げられます。
ウッドデッキ屋根をつけるデメリット
ウッドデッキ屋根をつけるデメリット
ウッドデッキの屋根を取り付ける前に、屋根のデメリットも確認しておきましょう。
デザイン性などで決めてしまうと後悔につながるケースもあるのでデメリットをしっかりと理解した上で購入すべきです。
また、不安な場合はこれらの問題を回避できるタイプの屋根を選ぶことをおすすめします。
室内に日差しが入りにくくなる
ウッドデッキに屋根を取り付けることで、室内に日差しが入りにくくなってしまいます。
ウッドデッキがある方角、 採光なども考えたうえで屋根を取り付けましょう。
折りたためるタイプの屋根や半透明タイプの屋根なら、屋内で過ごすときも日差しを確保できます。
庭が狭くなり開放感が損なわれる
ウッドデッキに屋根を取り付けると圧迫感を生んでしまいます。
ウッドデッキにある程度スペースがあっても、庭が広くても、 屋根があるだけで解放感が損なわれます。
屋根をウッドデッキの半分だけにするなど、面積を少なくするのもおすすめです
屋根の掃除やメンテナンスが大変
屋根はウッドデッキのほこりやごみなどを防いでくれますが、その分屋根の掃除をしなければなりません。
床を掃除するよりも大変なので、注意しましょう。
また、屋根の柱や屋根の素材が劣化してきたらメンテナンスも必要です。
自分でメンテナンスができない場合は、業者に依頼しなければなりません。
色や素材によっては汚れが目立つ
ウッドデッキの屋根には、さまざまな色や素材があります。
選ぶ色や素材によっては汚れが目立ちやすく、住宅の外観に悪影響を及ぼします。
また、ウッドデッキの屋根は頻繁に掃除できる場所ではないので、デザイン性だけでなく汚れの目立ちにくさなども踏まえて素材を選ぶことをおすすめします。
台風や雪など災害の影響を受けやすい
ウッドデッキの屋根は台風、雪の影響を受けやすいです。
台風が多い地域や海が近い地域、積雪量が多い地域で簡易な屋根を取り付けると、 破損してしまう可能性が高いです。
ウッドデッキだけでなく、住宅や近隣にも被害が及ぶ危険もあるので注意してください。
ウッドデッキの屋根の種類
ウッドデッキの屋根の種類
ウッドデッキにつける屋根を簡単に分類すると、以下の6つになります。
【平板テラス】
エクステリア商品の中で「屋根」というと真っ先にあがるのがこの種類です。
屋根部分はポリカーボネートという屋根材で作られており、 カラーにもよりますが夏場の強い日差しを軽減してくれるものもあります。
屋根の形状や柱の有無など様々なタイプがあるため、最適な屋根を選びましょう。 キロの商品ではYKKAPのソラリアがおすすめです。
【波板テラス】
屋根部分が波板状になっているテラス屋根です。
平板テラスと同じくポリカーボネート板という素材で作られています。
昔はこちらのテラス屋根が主流でしたが平板テラスの登場により近年ではほとんど見なくなってしまいました。
波板形状となっているためフラットタイプのデザインしか選ぶことができません。キロの商品ではYKKAPの6TC型がおすすめです。
【パーゴラ】
屋根パネルがなくフレームのみで成り立っているタイプと、屋根パネルがありテラス屋根のようになっているタイプの2種類があります。
デザイン性で選ぶならテラス屋根よりもパーゴラのほうがよいでしょう。
屋根パネルがあるタイプは屋根としての機能は果たせますが、 フレームのみにしてシェードなどを取り付けてもおしゃれですね。
こちらもテラス屋根と同じく、YKKAPのサザンテラスがおすすめです。
【簡易シェード】
コストから考えれば一番よい商品です。とはいえ簡易的な商品なので、テラス屋根ほど防雨性はありません。
日差しをカットするという目的のみでお考えの場合には、圧迫感もあまりなく、屋根が飛んでしまうというリスクがないことから、 こちらの商品がおすすめです。
人気の商品はアウターシェードというYKKAPの商品です。
【オーニング】
高いデザイン性と屋根としての機能を兼ね備えた商品です。
雨が降っても劣化しにくい素材でできており、耐久性も抜群です。
開閉機能もあることから、必要な時だけ使用することもでき、日差しを入れたいときには閉めておくこともできます。
電動式と手動式がありますが、電動式は住宅の配線計画も含めて事前に考慮が必要です。
またサイズバリエーションもテラス屋根に比べて少ないため、 大きなウッドデッキの場合はすべてを覆うことができません。
キロではYKKAPのパラソリアがコストパフォーマンスが高いためおすすめしています。
【サンルーム】
硝子でウッドデッキの四方を囲みます。雨風を防ぐことが出来るので雨の日にも物干しが可能となります。
部屋を延長する用途で設置される方も多く、 ペット用にサンルームの設置を検討される方もいます。
風除の役割も果たすため冬は暖かく使い勝手がよいですが、夏は高温になりやすいので注意が必要です。
お値段が高くなってしまう傾向にありますが折角ウッドデッキを設置するならサンルームを設置してより利便性を追求してみるのも良いのではないでしょうか。
キロでは抜群のコストパフォーマンスからYKKAPのソラリアテラス囲いをおすすめしています。
ウッドデッキ屋根をつける費用
ウッドデッキ屋根をつける費用
ウッドデッキに取り付ける一般的なテラス屋根は、14万円から16万円程度が相場です。
植物のつるを巻きつけることで、日よけの効果とガーデニングを楽しめるバーゴラはDIYでも簡単に取り付けられ、費用も1万5千円から5万円程度と安価です。
台風や積雪に備えて頑丈な屋根を取り付ける際は、業者への依頼が必須です。
依頼する際の費用は、13万円から25万円程度が相場です。
サンルームの取付を行う場合もガラス加工が必要となるため業者への依頼が必須となります。
依頼する際の費用は27万6千円~と高価となります。 サンルームの場合大きさや商品によって費用が異なります。
費用は状況に応じて異なるので事前のお問い合わせがおすすめです。
ウッドデッキに屋根を付ける際の注意点
ウッドデッキに屋根を付ける際の注意点
ウッドデッキへの屋根の取り付けはDIYでの設置も可能ですが当店ではオススメしません。
DIYの利点は人工代や足場代がかからないため費用を抑えられることですが、素人施工の不備によって屋根の再施工が必要になることが数多く見られます。
その場合かえって費用が高くついてしまうでしょう。屋根を取付ける際の1番の注意点として屋根と住宅への打ち付けです。
住宅の打ち付けが甘いとテラス屋根の倒壊の原因となります。
住宅と屋根と打ち付ける際に住宅の下地にしっかりと打ち付けを行わなければ屋根が安定しません。
また屋根と住宅部部の打ち付けをした後にコーキング処理とよばれる隙間から雨などの水が入らないようにする雨漏れ防止の処理が甘く屋根を折角屋根を付けたのに 雨漏れがしてしまうことも多々起こってしまいます。
ウッドデッキに屋根を取り付ける際は安全かつ確実に取り付けが行えるよう施工業者に設置の依頼をされることをオススメします。
ウッドデッキに屋根を付けるのにかかる日数
ウッドデッキに屋根を付けるのにかかる日数
ウッドデッキに屋根を取り付ける際にかかる日数は当店では1日から3日ほどとなります。
屋根の種類や大きさによっても異なりますが屋根の取付のみの場合はおおよそ上記の工期となります。
既存のウッドデッキに屋根を取付ける場合はウッドデッキと同時に屋根を取付けるよりも工期(屋根自体の工期)が 長くなる傾向にあるため注意が必要です。
またウッドデッキをまだ設置されていない方でウッドデッキと屋根を検討されている方は同時施工をオススメします。
同時施工によって合計工期も短縮されますし工賃も比較的割安となります。キロではウッドデッキと屋根を同時に施工依頼頂く場合はセット割として5000円分のお値引きキャンペーンがあります。
ウッドデッキの屋根の適切なサイズ
ウッドデッキの屋根の適切なサイズ
物干しスペースの考慮
ウッドデッキに屋根を設置する目的として物干しスペースの確保を考えている方も多いと思います。
ウッドデッキに屋根を設置すれば雨の日でも洗濯物を干すことが出来ますが大きい屋根をつけてしまうと 洗濯物に日差しが当たらなくなってしまうかもしれません。
物干しスペースとして屋根の設置を検討されている場合は実際に洗濯物を干した時の利便性を考えて屋根の設置をしましょう。
室内への日当たりを考える
ウッドデッキに屋根を付けることによって直射日光を防ぎ、ウッドデッキでBBQなどをして楽しむスペースとして活用することが出来ますがウッドデッキ屋根を付けたことによって室内への日当たりが悪くなってしまうことも考慮しなければなりません。 ウッドデッキ下で遊ぶことに気をとられ室内への日当たりを気にせずに設置したことによりウッドデッキ屋根の取壊しをされたお客様も いらっしゃいます。
ウッドデッキに屋根を付ける際は室内への日当たりも考えましょう。
ウッドデッキに屋根を取付けた施工例
ウッドデッキに屋根を取付けた施工例
当店で実際にウッドデッキに屋根の取付を行った施工例を写真をもとに3つほど紹介していきます。
1.テラス屋根(平板タイプ)
ウッドデッキにテラス屋根のフラット型を設置した施工事例です。
物干しを併せて設置して洗濯物を干す用途としてテラス屋根を設置されています。
ウッドデッキよりも内側にテラスがきているため洗濯物にも日差しがあたるよう工夫されています。
2.パーゴラ
ウッドデッキとパーゴラテラスを併せて設置した施工事例です。
住宅にマッチしたパーゴラテラスを選択したことによっておしゃれな住宅イメージを創出しています。
意匠性抜群でお客様にも大変お喜び頂けました。
3.サンルーム
ウッドデッキにサンルームを設置した施工事例です。
ウッドデッキにサンルームと同色のフェンスを設置することによって意匠性が上がり高級感を創出しています。
その他にも当店ではウッドデッキ屋根について多数の施工実績がございます。
施工実績の一部を施工事例として当店のホームページで公開しています。
その他の施工事例をご覧になりたい方は こちらをご覧ください。
まとめ
まとめ
本記事ではウッドデッキに屋根をつけるメリット、デメリットや注意点、屋根の種類についてご紹介しました。
ウッドデッキに屋根をつければウッドデッキの用途も広がり、利便性も格段に上がります。
折角ウッドデッキを設置された、するご予定があるなら是非併せてウッドデッキ屋根の設置も検討してみてください。
物干しスペースとして活用したり、ペットスペースとしての活用、BBQなどのイベントを行ったりと様々な用途で
ウッドデッキを活用することが出来ます。お家時間がより過ごしやすく快適になること間違いなしです。
ネットショップキロではお客様の用途に合わせてウッドデッキ屋根の提案もしております。
「ウッドデッキ屋根の設置を検討しているけど何を選べばいいのかわからない」「予算にあった商品を選びたい」等 ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。