疑問を解決!フェンスに控え柱って必要?
みなさんこんにちは。
ネットショップキロ フェンス専門店の富田です。
今日のテーマはこちら。
です。
最近風の強い日が続きます。
「風で看板が落ちた」とか、「倒れた街路樹が吹き飛ばされて車にあたった」などのニュースが9時頃に流れていますね。
これが自分の身近で起こるとしたら・・・想像するだけで不安になります。
ご自宅に背の高いフェンスを建てられている方はより不安になるのではないでしょうか?
今日はそんなフェンスに対しての「控え柱」についてお話ししていこうと思います。
そもそも「控え柱」ってなに?
そもそも「控え柱」ってなに?
これを簡単にご説明するなら「補強するための柱」といったところでしょうか。
元々アルミ材が主流になるはるか昔から境界をしきったり人の目線を防ぐ仕切り、今でいうフェンスという考えはありました。
当時はアルミ材ではなく木材を切って加工して釘などでとめて作成していました。
控え柱はそうした木造のフェンスなどが傾くことを防ぐ、支え柱としての役割があります。
それがアルミ材のフェンスが主流となった今でも使われているというのが現状ですね。
それ以外にもブロック塀などに対する控え柱などもありますが、今回はフェンスの控え柱についてのお話しですので割愛させて頂きます。
どんな場所でフェンスを施工する際に「控え柱」が必要なの?
どんな場所でフェンスを施工する際に「控え柱」が必要なの?
例えば風当たりの強い場所。台風がよくきたり、強風がよく吹くエリアではやはり控え柱が必要です。
そういうエリアではなかったとしてもお家の回りに風を遮断するような建物が建っていない面なども風当たりの強いエリアにあたると考えられます。
また積雪が多い場所でも、フェンスに負荷がかかる可能性が高いため建てられる方が多いようです。
それ以外には地盤が弱い場所なども控え柱が必要なのではないかと考えられています。
冒頭でお話しした「補強」の役割ですね。
場所に問題がなければ「控え柱」は必要はないの?
場所に問題がなければ「控え柱」は必要はないの?
答えはNOです。
やはり「補強」が目的なだけあって、基本的に施工するフェンスの高さが高い場合に必要になってきます。
通常のフェンスを施工する際に問題となることは少ないのですが、フェンスを2段、3段と上下に組み合わせて背の高いフェンスをお考えの場合に問題となってきます。
基本的にという限定をしたのは施工方法によっても必要かどうかが変わってくるからです。
フェンスの施工方法には大きく分けて2種類あります。(ⅰ)地面に柱を埋めての施工。(ⅱ)積んであるブロックの上に施工。
(ⅰ)については独立基礎というコンクリートの固まりを地面に埋める方法とそのままコンクリートを流し込んで固定する方法がありますが、多くは独立基礎での施工となります。
この場合、強度に関してはメーカーが推奨するだけのものが必要となりますが、強度はブロックの上に施工する場合よりば控え柱の必要性は低いと考えられています。
どのメーカーのカタログを見ても、独立基礎での施工の場合とブロックに建てる場合の注意書きやそれぞれ仕様が分かれているのはそのためです。
また独立基礎で建てた場合でも控え柱が必要という以下のような記載(黄色で囲った部分)がなされているカタログもありますね。
では(ⅱ)の場合はどうでしょうか?
積んであるブロックに建てる場合は、(ⅰ)の場合に比べて基礎部分。
つまりはブロック自体の強度が落ちる為一定以上の高さを出す場合には必ず必要となってきます。
YKKAPのフェンス用の2段支柱を例にとってお話しすると、カタログにはブロック建て用の2段支柱には控え柱が付いたものがあります。
写真の黄色で囲ったところにご注目下さい。
このように控え柱がない価格と控え柱がついているものの価格が記載されています。
その際の注意として高さ130㎝、150㎝を超えるものに関しては風当たりが強い場合に控え柱が必要となっていますが、高さ170㎝を超えてくると柱2本につき1本が必要となってきます。
ブロック建て施工の場合は幅1mごとに柱が必要となってきますので2mに1本は必要になる計算ですね。
各メーカー、フェンスを2段・3段にして防犯性やプライバシーを守るという商品は用意していますが、それぞれ柱の仕様などで差別化されているのが現状です。
また独立基礎での施工しか想定されていない商品などはフェンスを取り付ける柱が太く丈夫になっているため、積んであるブロックのフェンス用穴に入らないため強引な施工もできません。
これまでお話ししてきたように控え柱の必要性については、もともとの設置場所の問題、設置する基礎の問題、メーカーの柱の設定の問題を考慮して選択する必要があります。
では最後に控え柱を設置するのに必要なスペースについてのお話し。
控え柱を設置するにはフェンスを建てたい場所の後ろ側にスペースが必要になります。
横からフェンスを見たときに、ナナメに支えてあげるようになっているので当然ですね。
どのメーカーも約30cm~45cm離したところに控え柱が来るようになっているようです。
そのため控え柱を埋め込んで固定するための基礎寸法も考えると約50㎝~75㎝ほどはスペースがないと建てることができなくなってしまいます。
それらを考えながら、最適なフェンスの高さをお選び頂けると安全で効果の高い施工ができるのではないでしょうか。
フェンスの控え柱についてご説明させて頂きました。
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ご不明な点などありましたらエクステリアのプロがしっかりとご説明させて頂きますのでご安心ください。