テラス屋根の竿掛けを自分で取り付けたいのですが、できますか?
今回は、テラス屋根の竿掛けセットの取付けはお客様ご自身で可能かどうかということですが、結論から申し上げると日曜大工が得意な方なら取り付け可能です。
普段はあまり使わない工具やボルトを使用するので自信のない方はプロに任せてしまうほうが無難です。
では、詳細をご案内いたします。
竿掛けを付けない理由
竿掛けを付けない理由
テラス屋根を設置する際に竿掛けセットを取り付けるかどうか迷いますよね。
お庭にテラス屋根を付ける場合は、「物干し台を屋根の下に入れて洗濯物を干せばいいから竿掛けはいらない。」とか、バルコニーにテラス屋根を付ける場合は、「初めからバルコニーの壁にT型の物干しが付いているから今回はいらない」などいろいろな理由があると思います。
でも、こんな問い合わせが多いのも事実です。
「今あるテラス屋根に物干しセットを取り付けたいんだけど、できますか?」とか「これからテラス屋根を付けようか考えているんですが、竿掛けはあとからでも付けられるんですよね?」などなど。
確かにあとからでも取り付けられますし、今あるテラス屋根に取り付けることも可能です。
しかし、ここで一つ問題が起こります。
「え?取付費が高くなるんですか?」
よくあるお問い合わせの一つです。
当店で設定されている竿掛けの取付費は、あくまでも本体の工事と同時に竿掛けを取り付けた場合の値段に設定されていますので、かなりお値打ちになっています。
では、どのくらいお値段が高くなるかですが、取り付ける手間代としてはそんなにかからないのですが出張費としての追加が出ますので、だいたい8,000円くらいになると思います。
だったら自分で取り付ける!という方もいらっしゃいます。竿掛け自体はそんな複雑な構造ではありませんので、取り付けられないことはないのですが、特殊な道具と特殊な部品を使いますので、慣れていないと大変かもしれません。
竿掛けセットの取付方法
竿掛けセットの取付方法
上の画像はターンナットという部材です。物干しセットに梱包されているものはもう少し小さくて細いものですが、見た目はほとんど同じです。
この写真はとても見やすいのですが、上から順番に使用した時の順番に並んでいます。
実際にYKKAPの物干しセットの組立説明書にあるターンナットの取付方法と一緒に解説していきます。
まず、ターンナットを使う前にテラス屋根の母屋という骨組みにドリルでターンナットを入れるための穴を開けます。
その穴にターンナットを縦に入れます。ターンナットの蓋の部分で留めてネジを入れます、ネジが少し入ったところで少しだけ反対まわしをするとターンナットが回転してT型に変形します。
その状態になればあとはきつく締め付けるだけです。
このようにターンナットを使うことによって、竿掛けが簡単に外れたりしないように工夫されているのです。
昔だったらネジだけで留めるだけだったりしたので、ネジ穴が大きくなって竿掛けが抜けてしまうことがよくありましたが、今ではこのターンナットが標準でついてくるので心配ありません。
ですが、このターンナットが曲者なのです。まず、下穴を開ける際に穴を大きく開けすぎるとターンナットが効かなくなってしまうので失敗に終わります。
下穴がうまく開いたとしても、ターンナットを穴に入れるときに手が滑って穴の中に落ちてしまうことがあります。そうなると小さな穴から取り戻すことは不可能なので、予備のターンナットが必要になります。
ちなみに、実際に物干しセットをとりつけるには図のように上を向いた状態で真下からの施工になりますので、それがけっこう大変だったりします。
高さの調整
高さの調整
ターンナットで腕木部分を取り付けたら、使いやすい高さにするために吊り下がる棒の部分をカットします。
ここで使うのも小さなトラスネジなので、指を滑らせて落としてしまわないように気を付けてください。
2m位の高さから小さなネジを落としてしまうとどこかに跳ねていってしまうこともあって、案外見つけるのが大変なんです。この高さを調整するのも少し難しいところがあります。
カットした部分はどうしても「バリ」といわれるトゲトゲが残ってしまいますので、本体部分と接続がしやすいようにカットした小口全体をヤスリ掛けする必要があります。
本体がアルミなのでヤスリ掛け自体はカンタンなのですがカットして調整した分、溝に合わせて穴を開け直さなければいけません。
この穴を開けるにも普段工具をあまり触ったことない方では結構難しい作業になりますので、充分注意してくださいね。
以上が吊り下げ式の竿掛けの取付方法です。
この説明を見ても「全然たいしたことないな」と思われた方はご自分で取り付けられることをお奨めします。
その場合は、姉妹店である通販サイト【ネットショップキロ本店】でお買い求めください。約11万点の商品群がお客様をお待ちしております。
反対に、上の説明を見て「ちょっと難しそう」と思われた方は、プロに任せることをお奨めします。
テラス屋根を取り付けられるときに同時に竿掛けの取り付け依頼をされると、費用的にもお得になりますよ。