誤解だらけ?プロが考える樹脂木ウッドデッキの性能について
樹脂木って聞くと、メンテナンスは不要だということはなんとなく分かるけど、夏は表面の温度が高くなりそうだし、風雨にさらされて数年で割れてしまったりしそうだとかお思いではないですか?
だって、『樹脂』ですもんね。
でもそれは誤解です。
皆様が思っている以上に樹脂木って安全で便利な素材です。
ということで今回は、樹脂木ウッドデッキについて思い込みからの誤解が多いようなので、そのあたりを解説していきます。
樹脂木とは
樹脂木とは
ところで、樹脂木って何なのでしょうか。
樹脂で木?よく分かりませんよね。樹脂木というのは主にポリプロピレンなどのプラスチック素材と木粉を混ぜ合わせて作った人工的な木材のことです。メーカーさんによって「人工木」や「再生木」と呼び方や配合は違いますが、全て樹脂木のことです。
樹脂木の特徴はといいますと下記のとおりです。
・腐食しないので塗装の手間がいらない
・シロアリなどの害虫が付かない
・ささくれ立ったりしないのでお子様でも安心
・変色や変形が少ない
・加工しやすいので特殊な加工も比較的簡単
・傷がついても補修しやすい
・仕上がりがキレイ
この記事をご覧になっている方も少しはお聞きになったことがあるとは思います。これらの特徴から樹脂木製品は少しずつ増えていって、価格が抑えられるようになってからは爆発的に広がっていきました。
樹脂木は公園のベンチや広場のステージなど公共の場所で多く使われていましたが、住宅用のウッドデッキとして発売されたのも樹脂木デッキが一気に広まった要因だと思われます。
そんな便利な樹脂木のウッドデッキですが、何かの思い込みからなのか誤解されることが多いのも事実です。
そこで、お客様からお問い合わせのある樹脂木デッキについての誤解について具体的に見ていきましょう。
表面が熱くなる
表面が熱くなる
「樹脂のデッキだから表面熱くなるよね?」
最近特に多いお問い合わせがこれですね。
でもよく考えてみてください。表面が熱くなるのは樹脂木だからなのでしょうか?
答えはNOです。
表面が熱くなるのは、表面の色が濃いからです。
一般的に樹脂木のウッドデッキは天然木のものよりも濃い色のものが多くあります。
上の画像は、YKKAPのリウッドデッキ200のデッキ材です。
左からウォームグレイ・ホワイトブラウン・レッドブラウン・ナチュラルブラウンという色なのですが、
天然木のウッドデッキではホワイトブラウンかナチュラルブラウンのような色が多いと思います。
一番左のウォームグレイのような色は天然木のウッドデッキではあまり見られませんよね。
小学校の理科の時間に習いました。色が黒に近いほど熱を持ちやすい性質を持っています。天然木でも表面を濃いめの色に塗装してあればそれなりに熱くなります。
ただ、天然木で厚みのあるデッキ材を使っていれば、デッキ材の中の方まで熱くなるのに時間はかかりますが、表面が熱くなるにはそんなに違いはないと思います。
樹脂木デッキだけではなくて、天然木デッキでも熱くなるのです。
それでもメーカーさんはそんなお客様の声を商品に反映しています。
例えば、三協アルミのひとと木2という商品のカタログを見てみると次のように書かれています。
表面が熱くなるのが嫌だと言うお客様の声に対して温度上昇を抑えられた新商品を出しました。そのデータが上記の図です。
同じようなデータがLIXILの樹ら楽ステージのカタログにもありました。
上図はLIXIL 樹ら楽ステージのカタログから抜粋したものです。
どちらも従来品より約10℃も温度上昇を抑えています。このような企業努力を繰り返すのが日本のメーカーの素晴らしいところですね。
ただ、この実験に関して例外があります。
それは、色の濃いデッキ材です。
三協アルミならチャコールブラック、LIXILならクリエダークです。やはり濃い色のものはなかなか温度を抑えることが難しいのでしょう。
ここで、夏場に熱くなったウッドデッキの正しい使い方ですが、必ず履物を履いて使用してください。
特に小さなお子様がいらっしゃる場合にはお勧めします。できれば夏だけでなく一年中こうしていただくとウッドデッキの汚れが足につかないのでお部屋の中が汚れる心配も少なくなります。
天然木デッキの場合はささくれ立つこともあるので、さらに有効だと思います。
これなら安心!
床材のバリエーションが多く、中でもモカブラウンなら色も薄く、表面温度が上がりにくいです。
それでも真夏は熱くなりやすいので、特に小さなお子様がいらっしゃる場合は履物を用意していただくことをお勧めいたします。
耐候性がないからひび割れる
耐候性がないからひび割れる
「樹脂だからすぐに割れたりヒビが入ったりするよね」
これもよく聞くお問い合わせです。
このようなお問い合わせをされるお客様のなかにはもしかしたらバルコニーなどに使われている塩ビのデッキ材が頭にあるのではないでしょうか。
確かにこのような塩ビ(塩化ビニル)のデッキは設置から何年か経つとひびが入ったり割れてしまったりすることがありますが、樹脂木デッキの場合はそんな心配は要りません。
また、ささくれ立つようなこともありませんし、デッキ材に直接くぎを打つこともないので釘が飛び出した釘で怪我をするということもないので、天然木より安全にご使用いただけます。
これなら安心!
人気No.1の樹脂木デッキです。ポリプロピレンという赤ちゃんの食器などにも使われている安全で特殊な樹脂と、木粉を1:1で混ぜあわせて作られているので環境にも優しく、木の風合いを感じ取ることができるモデルです。
デッキ表面にねじやビスを打たない、ささくれ立たない、デッキとデッキの隙間を極力狭くしているなど、安全面も考慮されているので小さなお子様が裸足で歩いても安心です。
カビが生える
カビが生える
樹脂木デッキをご覧になったお客様から、カビが生えるよね?と聞かれたことがありました。
どうもお知り合いのお宅に設置してあるものをご覧になったようなのですが、これも単なる誤解です。
樹脂木デッキだけにカビが生えるということはありえません。表面に凹凸があるのでカビ菌が付着しやすいのかも知れませんが、それは天然木でも同じことです。
カビ菌は空気中をさまよっています。ジメジメしたところで繁殖しやすいので、多分そのお知り合いのウッドデッキはあまり日当たりの良い場所ではなかったのではないかと思います。さらに、色の薄いデッキ材だったのではないでしょうか。
カビは黒く見えますので、色の濃いウッドデッキだと目立ちにくいだけでカビの量は変わりません。
設置場所によってカビを抑えることは難しいですが、カビが目立つようならデッキブラシなどでゴシゴシと擦っていただくとキレイになると思います。
これなら安心!
YKK AP リウッドデッキ200(ステップ、デッキフェンスはオプションです)
4色のカラーバリエーションの中でも一番濃い色がこのウォームグレイです。表面の色が濃いのでカビが発生しても非常に目立ちにくいです。
ただし、真夏はかなり熱くなりますので十分にご注意ください。
色の違いで価格に違いはありません。
いかがでしたか?
ネットショップキロ ウッドデッキ専門店では、樹脂木のウッドデッキを工事付で超激安で販売しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。