ウッドデッキの「木材の種類」と家に合った「材料の選び方」のポイント
ウッドデッキを作る時、たくさんの種類の「木材」があって、どれを選んだらいいのか悩んでしまう事があります。
素人にとって、木材の種類や特徴などは「未知の世界」です。
そこでこちらでは、ウッドデッキに使われる木材の種類と特徴、あなたの家に合った材料の選び方などをご紹介します。
ウッドデッキに使われる木材の種類は2種!その特徴について
ウッドデッキには、大きく分けて2種類の「ハードウッド(広葉樹)」と「ソフトウッド(針葉樹)」があります。それぞれに、さらに木材の種類がありますので、詳しく特徴をご紹介します。
・ハードウッド(広葉樹)は価格が高いが耐久性のある木材
ハードウッドの木材は「長持ちする」というメリットがあり、短くても15年以上は持つ木材となっています。ただ、ソフトウッド(針葉樹)と比較すると、価格帯が高くなるというデメリットもあります。
そんなハードウッドの、ウッドデッキに使用される木材を6種類ご紹介します。
1.サイプレスは世界一シロアリに強い!DIY初心者にもおすすめ
サイプレスとは、オーストラリアに生息している「ヒノキ」の一種です。サイプレスの最大の特徴は「世界一シロアリに強い」ことです。
さらに加工性にも優れており、DIY初心者さんでも扱うことができる木材です。
2.セラガンバツーは密度が高く耐久性に優れている
セラガンバツーはインドネシアやマレーシアなどに生息する木材です。密度が高くて耐久性に優れており、加工性もいいのでDIY初心者さんでも安心して使うことができます。
3.イタウバは公共事業にも使われるほど信頼度が高い
イタウバは、ブラジルに生息している木材です。耐久性が高く信頼されている木材なので、公共事業に使われることもあります。
イタウバを使うと、ウッドデッキが30年持つとまで言われる優れた木材です。
4.アマゾンウリンは腐りにくく虫が湧きにくい
アマゾンウリンは、ブラジルに生息する木材で、25年の耐用年数を持っている強い木材です。腐りにくい、虫が湧きにくいという特徴があります。
5.イペは耐久性や耐水性に優れている
イペはブラジルやアマゾンに生息する木材で、耐久性、耐水性に優れています。滑らかな質感で高級感を演出することができます。
ただ元は「黄白色」だったイペは、年月が経つと「褐色」に変化していきます。
6.ウリンは日本の気候に適しているので使いやすい
ウリンはマレーシアやインドネシアに生息している木材で、「アイアンウッド」とも呼ばれています(鉄の木という意味です)。耐久性が高く、腐りにくい特徴があります。
さらに水に対してもかなりの耐久性がありますので、湿度が高い日が多い日本の気候に適しています。
深い「赤褐色」のオシャレな木材です。
・ソフトウッド(針葉樹)は耐久性が比較的低い木材
ソフトウッド(針葉樹)のウッドデッキに使われる木材は、軽量で柔らかくて加工性が高く、ハードウッドと比較すると安価というメリットがあります。DIY初心者さんであれば、割と簡単に扱うことができる木材です。
ただ、ハードウッドよりも耐久性が劣るというデメリットがあります。
以下ではソフトウッドの種類を3つご紹介します。
1.ウエスタンレッドシダー(WRC)は軽量で扱いやすい
ウエスタンレッドシダーは、カナダ産の木材です。日本では「米杉(べいすぎ)」と呼ばれています。ソフトウッドの中では耐久性が高く、軽量で、防腐や防虫効果もあります。DIY初心者さんにもお勧めです。
2.SPF材はウッドデッキには不向き
SPF材は、柔らかい、軽い、安価、加工性が高いというメリットがあります。また、ホームセンターなどで簡単に購入できます。
ただ、耐水性が低いので腐りやすい木材となっており、ウッドデッキ材にするのであれば、必ず「防腐塗装」をしなければなりません。
しかし、防腐塗装をしても耐久期間はあまり期待できません。
3.レッドウッドはソフトウッドの中で耐久性が高い
レッドウッドはソフトウッドの中で、一番耐久性が高い木材です。塗装をしなくても、防虫・防腐力に優れています。
ウッドデッキの木材を選ぶ時のポイントは「木材の種類」と「価格と価値」の見極め
ウッドデッキに使われる木材の種類が分かったら、今度は「後悔しないため」の、ウッドデッキの木材を選ぶポイントについてご紹介します。
・価格だけで選ぶと後悔する
ウッドデッキの木材を選ぶ時に気になるのが「価格」です。ただ、一番安いからといって安易に購入すると、粗悪品が届いてしまうというケースもあります。
ですから、価格だけで選ばないように注意してください。
・ハードウッドは耐久性が高くてウッドデッキにおすすめ
ウッドデッキは雨風に晒されるものなので、耐久性や耐水性に優れたハードウッドの木材を使うのがお勧めです。腐りにくい、虫が湧きにくい、長く使えるというポイントを重視して選ぶのがいいでしょう。
・ソフトウッドを使うならメンテナンスなどに注意
ソフトウッドでウッドデッキを作る場合は、できれば「屋根」をつけてください。少しでも雨風や雪などを避けることができれば、耐久性が高くなります。
ウッドデッキの木材を長持ちさせるコツはメンテナンス
最後に、ウッドデッキを長くキレイに使うためのポイントとして、木材を長持ちさせるコツについてご紹介します。
・砂ぼこりを放置すると「ひび割れ」が始まる
ウッドデッキには砂ぼこりがつくので、しっかりと掃除をしてあげなければいけません。砂ぼこりを放置すると、木材が乾燥してしまい「ひび割れ」を起こしやすくなります。
・ソフトウッドなら塗装をしないと劣化する
ソフトウッドは腐りやすいので、数年に1回のペースで「保護」のための塗装をするのがお勧めです。塗装に使うのは、ニスやペンキではなく「オイルステイン」がお勧めです。
・ハードウッドなら高圧洗浄機で簡単に掃除ができる
ハードウッドにコケや汚れが目立ってきたら、高圧洗浄機を使って汚れを除去しましょう。ハードウッドは耐久性があるので、高圧洗浄機で掃除をしても問題はありません。
理想のウッドデッキを選んで生活に癒しを
ウッドデッキに使われる木材の種類と、選ぶ時のポイントを考慮しながら、理想にあったウッドデッキを選びましょう。焦ったり、惑わされたりして後悔をしないためにも、じっくりと木材を選んでいきましょう。